JIPCA第4回全体会合(2026年5月開催)
第4回は主に以下の点について意見交換を行いました。
今回の討議の観点
①生成AIを有効活用することによる変化等
②特に知財コンサルを行う際の生成AIの活用方法と限界
今回の討議の内容
①生成AIを有効活用することによる変化等
生成AIは元々自身が取り組んでいる領域においては、自身が行う方が品質面では良く、但し、戦略検討要素が強い部分など、必ずしも自身が専門的とまでは言えない領域においてはAIを活用する余地が大きいという意見が出ました。その場合でも、提供価値のコアとなる部分は、結局元々取り組んでいる領域の方にあることが前提であるという意見が出ました。
AI活用が進むことによるビジネスの変化として、AIを活用することで1件当たりに要する処理時間が低減できるので、回転数が増加し、受託可能な案件数を増加させることができるといった意見が出ました。また、AIと人間の品質を比較したときに、短時間であればAIが人間の品質を上回るが、時間とともに人間の専門家が行った方が最終品質は高めることが可能である点や、その特性を考慮し、作業開始初期はAIとトライ&エラーを繰り返し、ある程度の品質に達した段階で専門家が仕上げを行うのが最適な組み合わせである、との意見も得られました。

②特に知財コンサルを行う際の生成AIの活用方法と限界
知財コンサルを行うステップ毎に、適したAIの活用方法とその度合いについて討議しました。生成AI利用が特に適しているのは、依頼者と認識合わせを行う初期の段階であり、何が欲しいか目線を合わせる際にAIで、早く・多く・ざっくりイメージを出してもらうのが効率的という意見が出ました。調査・分析やその結果をチェックする際には、初稿を作成するところをAIに任せるのは有効ではないかという意見が出ました。あくまでも最終化は人手で行うべきであり、初期の立ち上げにはAIの活用余地が大きいのではないかという意見が得られました。最後、納品~結果の活用においては、作成した成果物からのインサイトの導出において壁打ちに利用するといった意見が得られました。
生成AIを上手に活用できるようになれば、作業時間の短縮が期待されるものの、その分報酬を減額するのではなく、成功報酬制やストックオプションの受け取りなど、企業の業態に応じた報酬体系も選択肢となりうる、との意見が出ました。
最後に、AIは有用ではありつつも、どこまでも人手を代替できる訳ではなく、その結果を説明できる必要があるので、その点を補うようにする/できる専門家に対するニーズは大きいといった意見が得られました。

