JIPCA第1回全体会合(2025年2月開催)
本日は主に以下の点について意見交換を行いました。
本日の討議の観点
①対象者を踏まえた知財コンサル実施内容の相違
②知財コンサルの対象範囲
本日の討議の内容
①対象者を踏まえた知財コンサル実施内容の相違
一言で知財コンサルと言っても、ターゲット層の知財の理解度、専門性によって期待値も変わるため、誰に向けた知財コンサルなのかを明確にすることが、互いの意思疎通にも重要なのではないかという意見が出ました。
特に、知財の理解度や専門性は、個社や個人によるバラつきは存在しつつも、事業領域や企業規模による大まかな意味合いでの傾向は存在するのではないかという意見が出ました。

図1 ターゲット層と知財コンサルティングの内容のバリエーションイメージ
②知財コンサルの対象範囲
知財コンサルと一口で言っても、提供するサービスにはバリエーションがあるため、事業戦略・技術戦略といったより上流側の戦略から、より下流側の知財活動の実行に至るまでフェーズ毎に想定メニュー例を列挙しました。
事業戦略・技術戦略の立案の支援は知財コンサルの範疇なのかという点については議論も分かれたため、狭義の意味合いでいう知財コンサルと、広義の意味合いでいう知財コンサルとに区別しています。
また、いわゆるIPランドスケープのような知財(等)情報を提供するに際し、経営層の知財の理解度や期待値はビジネスモデルや業態、経歴、係争の経験等によっても異なるため、そのような点を踏まえたうえで提供すべき内容も変えるべきといった意見も出ました。
さらに、知財情報を活用した技術戦略立案に関しては、他社の情報を踏まえて検討することができる(故に、他社権利を回避した設計も可能)といった意見も出ました。

図2 知財コンサルティングの範囲